- 連続してスピード違反しちゃったけどどうしよう
- 違反点数がかさんで免許取消になるかもしれない
こんな人のための記事です。
今回は当ブログの方向性からかなりズレた内容となりますが、
過去に自分が車の運転免許を取り消しになった体験を踏まえ、もし同じ境遇になった人がいれば、少しでも気持ちを落ち着かせる記事なれば幸いです。
取り消しが確定してしまった人だけじゃなく、普段車の運転をする方にも読んで頂きたい記事です。
ダラダラと長い話ですが、興味のある人はよければお付き合いください(^^)
11年前に運転免許を取り消しになった。
今から11年ほど前の話。
車の運転免許を取り消し処分になりました。
原因は立て続けに2回スピード違反をしてしまい、違反点数が重なったからです。
当時20歳?だった自分は、それまで乗っていた軽自動車から新車の普通車に乗り換えたばかりでした。
別にスポーツカーではないですが、国産のコンパクトカーのマニュアル車に乗り換えたので、もう運転が楽しくて楽しくて、夜な夜なドライブに出かけていました。
1回目のスピード違反:オービスに撮られる
新車に乗り換えてから2週間ほどたった頃です。
マニュアル車の運転に慣れてきたこともあり、少し遠くへ行こうと思い、隣の県まで車を走らせました。
50キロほどの距離を走ったところで折り返し、帰路についてすぐ、オービスにひっかかりました。
最初は何が起きたかまったくわかりませんでした。
真っ暗な夜道でいきなり強烈な赤い光が光ったんです(最初は心霊現象かと思いました)
そして20秒くらいたって「もしかしたらオービスかもしれない・・・」
と気づいたのです。
家に帰ってからも不安で仕方なかったです。
週明け、職場の同僚に話すと
やはりそれはオービスであることがわかりました。
2回目のスピード違反
オービスに撮られて不安になっていた気持ちも、数日経つと治まっていきました。
そして凝りずにまた夜な夜なドライブに出かけるようになりました。
確か、当時車を買ったディーラーの人の紹介でサーキット走行会に参加する予定になっていたと思います。
サーキット走行なんて初めてだったので、とにかく今の車に慣れるためということもあり、どうしてもドライブに行きたいという気持ちが抑えられませんでした。
オービスから2週間ほど経った金曜の夜(自分の誕生日の前日です)、もっと遠くへ行くために今度は片道100キロほど離れたところへ向かいました(片道3hほど)
何度も行ったことがある場所だったので、道はよく知っていました。
道中ほとんど山道なので、もう楽しくてしかたありませんでした。
目的地まで行って折り返し、片側2車線の割と広い市街地を走っていました。
信号待ちで止まり、青になった瞬間 スタートダッシュ!という感じで周りの車を置き去りにして調子よく走っていました。
すると、突然後ろからパトカーがサイレンを鳴らし猛スピードで追いかけてくるではありませんか。
何が何だか分からず、端に寄せられストップ。
そして、そのままパトカーに乗せられ事情聴取。
50km制限の道を80kmで走っていたので、30kmの速度違反で切符を切られました。
「ヤバイ、この前オービスに撮られたばかりだけど、免許証はどうなるんだろう」というとてつもない不安に駆られました。
そして、どこに警察がいたか未だによくわかりませんが、おそらく自分の何台か後方に警察がいて、
自分は明らかに目立ったスピードで走っていたから、捕まったんだと思います。
警察から解放された後、気づけば誕生日を迎えていました。
聞き取り調査のため、警察署に呼び出される
オービスに撮られてから、1カ月ほど経った頃、管轄の警察署からお呼びがかかりました。
出頭通知というやつです。
警察署にいくと、取り調べみたいことがされます。
オービスで撮られた写真を見せられ、運転手は本人で間違いないか、車が自分のものかどうか確認されます。
もうね、はっきり顔が映ってます。
真顔で真剣に運転する顔でした。
帽子などかぶっていれば「自分じゃなく他人が勝手に車を運転した」などと言い逃れが出来るなんて噂もありますが、
無理でしょうね。
違反内容は50km制限のところを100kmで走行していたので、50kmオーバーです。
とにかく連続してスピード違反をしてしまったので、免許証がどうなってしまうのか心配でした。
それぞれの違反は別々で罰則をくらうのか?
2件合わせて違反をくらうのか?
その場で確認しましたが、こちらでははっきりわからない、ということでした。
東日本大震災が起こる
話は少しそれますが、ちょうどこの頃3.11東日本大震災が起きました。
免許取り消しが濃厚になってきた中で、かなり落ち込んだ気持ちと納得できない気持ちで溢れていた時に、テレビから飛び込んできた津波被害の映像。
不幸な自分を嘆いていましたが、自分の身に起きたことなんて、全然大したことじゃないと思い知らされ、素直に免許取り消しを受け入れるようという気持ちになりました。
裁判所で簡略裁判を受ける
さらに1ヶ月くらいしてからだったと思いますが、裁判所に呼ばれました。
自分が裁判所に呼ばれるなんて…
一般道で30km以上のスピード違反をした場合、刑事罰の対象になるので、簡略裁判が行われ、「罰金刑」か「懲役刑」になるか決まります。
相当変なことをしない限り罰金刑で済みます。
自分の場合は2件のスピード違反の件で聴取され、素直に罪を認めました。
罰金を支払う
その後、罰金の支払い通知が来ます。
たしか
- 30kmオーバーは8万
- 50kmオーバーは9万
- 合計17万の罰金
だったと思います。
とんでもない金額ですが、当時の自分はこう考えていました。
「あと20万払って免許取消が無しになるなら、躊躇なく払う!」
(まだ受け入れきれてませんでした)
もちろんそんなことは出来ませんけど。
ほんとに痛い出費です。
県警に行き、意見聴取&免許証没収
処分執行の日は県警に行って、最終の意見聴取が行われます。
(免許証が没収されるので公共交通機関で行きます)
不服申し立てがあれば、最後の抵抗ができますが、筋の通った文句なんてありませんし。
ついに免許証没収となり1年間の欠格期間が始まりました。
もう本当に辛い辛い日々の始まりでした。
ただ、自分の場合、運が良かったのは、仕事で車を運転する必要が無かったことです。
営業で外回りする人や運送業の人は死活問題になりますね。
免許証没収前にやったこと:妻のAT免許限定解除
ちょっと話は戻りますが、免許証没収前にやったことがあります。
当時まだ付き合っていた妻のAT免許の限定解除です。
妻はAT限定免許だったため、自分のMT車を運転できるように、限定解除をしてもらいました。
確か自動車学校で5回くらい実技講習を受けて、校内試験に受かれば限定解除できます。
この限定解除でも色々ありました。
講習が終わったら妻を迎えに行かなければならないのに、自分がコタツで寝込んでしまい、妻を途中まで歩かしてしまうなんてことがありました。
それに、MT車なんてまともに運転したことない上に、そもそも運転自体得意ではない妻は、テストに3回ほど落ちてしまいました。
テストに落ちた時の教官のコメントがキツかったらしく、人間性を否定された気分になり、涙を流して帰ってきたこともありました。
もう本当に感謝ありません(^^;
欠格期間の過ごし方
欠格期間中は本当に、ストレスでした。
大好きな車の運転が出来ないことが、本当に辛かったです。
当時会社の寮に住んでいたんですが、
あまりの運転したさに、無駄にエンジンだけかけたり、
駐車場内で2mほどだけ前進して、そのままバックする、なんてこともしてましたw
実家に帰省する時には親に自分の車を運転してもらって帰り、(実家は超田舎なので)こっそり数十メートルだけ公道に出たりしてました(^^;ナイショ
妻にはAT限定解除をしてもらいましたが、やはりMT車の運転は嫌とのことで、しばらく実家のAT車と交換してもらった時期もありました。
(自分の車が返ってきたときにはめっちゃ走行距離が増えてましたw)
正直、今となっては欠格期間のことはあんまり覚えてませんが、よく1年間も耐えたなぁーと思います。
免許再取得前には取消処分者講習の受講が必要
なんとか1年間の欠格期間を耐え抜きました。
免許取消になった場合、再取得する時には「取消処分者講習」というのを受ける必要があります。
講習を行なっている指定教習所で2日間受講します。
最初に免許を取る時に受けたような安全運転の講義や教官が、運転する車に同乗して外回りもあった気がします。
この講習には自分以外にも、10人ほど受講者がいたと思います。
その内の2人と少し喋りましたが、確か1人は飲酒運転、もう1人は高速道路で90kmの速度違反で取り消しになったとのことでした。
普通に取消処分者っているんだなぁーと思いました。
※ちなみに平成30年の全国の取消処分者は42000人以上とのこと!(**)
飛び込みで免許センターで免許取得を目指す
取消処分者講習を受講した後はいよいよ免許の再取得です。
- 免許センターで一発試験
- 自動車学校に通う
2パターンありますが、時間とお金を考えれば当然一発試験です。
平日に有休をとり、チャレンジです。
まず、仮免ですが結果として3回目で取ることができました(2回落ちたのも結構へこみます、、、)
試験特有の運転の仕方(振り向き確認など)を思い出す必要もありますが、
テストの合否は正直運によるところも大きいです。
というのも、受かるかどうかは試験官によって全然基準が違うからです。
教習所で本免許テストコースを練習
仮免許が取れたあと、本免試験をそのまま受けるのは不安だったので、試験コース(公道)を練習できる教習所で練習しました。
料金はお得なパックなど色々ありましたが、自分は単発申し込みで合計5回ほど練習しました。
確か5万円くらいになったと思います。
アットホームな教習所で、講師の方々がとてもやさしく教えてくれました。
ちなみにここは公認の教習所ではないので、自動車学校のように本免許試験を受けることはできません。
自動車学校=教習所と思ってましたが、どうも違うようで、教習所では単発で実技練習ができます。
公道練習
仮免が取れたら会社の人に手伝ってもらって公道でテストコースを練習しました。
- その自動車を運転できる第一種免許を3年以上受けている人
の条件を満たす人に同乗してもらい、仮免許練習標識を貼り付ければ、公道で練習することができます。
(もちろん仮免許証も忘れずに)
もし練習する場合、違反や事故を起こさないように十分気をつけてください。
いざ本免許試験へ!
いよいよ免許センターでの一発試験です。
先に結果を書くと、2回目で合格することができました。
1回目は交差点で黄色信号になってしまい、中途半端に停止線を越えて失格しました…
そして、2回目で無事合格できました!
ちなみに2回目の試験は結構リラックスして挑むことができました。
というのも、試験の直前、事前に練習に通っていた教習所から、
「今日の試験官はたぶん結構受かりやすい人だよ」
と連絡がありましたw
試験当日、先に受けた生徒から情報が入ってるみたいで、なおかつどの試験官が受かりやすいとか、把握してるみたいですね。
実際、自分が試験の時、別の同乗者と行き帰りで交代するんですが、
正直、自分の目から見て、もう1人は明らかに失格だと思いました、、、
でも、合格だったので、やっぱり試験官による差は大きいんだろうなと改めて感じました。
合格が決まった後は教習所に連絡して、感謝の意を伝えました(^^)
晴れて免許再取得!
自分の場合
- 生活に車がないとかなり不便
- 好きな運転ができない
という状況だったので
免許を再取得できたときは、本当に嬉しかったですね。
ちなみに、自慢じゃありませんが再取得して以降、今のところは無事故無違反です!
ゴールド免許は更新期間が延び、保険料も安くなるので最高ですね!
まとめ:免許が取り消しになっても「最悪の事態を避けられた」と前向きに考えよう
もし免許が取り消しになってしまったときは、
もしこのまま車の運転を続けていたら、もっと悲惨なことになったかもしれない、と考えるようにしましょう。
- 車を全損するほどの事故を起こす
- 自分が入院もしくは死亡するほどの事故を起こす
- 他人を怪我や死なせてしまうほどの事故を起こす
あのままギリギリ違反をせずに車を乗り続けていたら、このようなことに繋がっていたかもしれません。
特に起こしてしまったら辛いのは、他人を巻き込んでしまう事故を起こしてしまう場合です。
おそらく一生ついて回る自責の念にかられ、辛い人生を過ごしていくことになりかねません。
また、今の自分の運転を思い返してみて次のような状態なら、交通違反や事故を起こす可能性が高いかもしれません。
- 前車との車間距離を詰めたくなる
- 周りの車がみんな遅すぎると思っている
ダラダラと書いてきましたが、この記事が免停や取り消しになってしまった人に、少しでも役に立つものになればと思います。