- マイホーム建てることになったけど、後悔したくない
- 特にこだわりがないから、なんとなくで家の仕様をきめようかな
こんな人のための記事です。
今から5年ほど前、我が家は新築マイホームを建てました。
もともと自分自身は家を購入する気はなかったですが、
妻はもともと持ち家派で、家の勉強会に行ったのをきっかけに、マイホームを買うことになりました。
そして現在
暮らしの質は向上し、トータルでは満足
していますが、やはり全てにおいて満足と言えば嘘になります。
なので、今回は自分の体験を元に
住宅購入にあたり後悔しないコツ
をお伝えできればと思います。
①本当に持ち家が必要か考える
そもそも本当に持ち家が必要なのかしっかり考えましょう。
- 老後も家賃を払い続けるのはきつそう
- 子どもが増えて手狭になったから広い持ち家に住みたい
- 周囲の人が持ち家だから
こんなことをキッカケに持ち家を検討する人もいるのではないでしょうか。
でも上に書いたようなことって、賃貸でも出来る暮らしじゃないですか?
持ち家は本当にお金がかかる
我が家の例で言うと、まず
老後も家賃を払い続けるのは、なんか嫌だ
という感覚がありました。
ローンを払い終われば、家賃はかからなくて済む!
確かにそうですが、家は持ってるだけで色んなお金が必要になります。
詳しくは後術しますが、ローンが終わったからといって
手放しで住めるわけではないので、注意してくだい。
広いくて音を気にしなくてもいい家は一軒家賃貸でも可能
子どもが増えたり、大きくなってくるとすごい音を立てて暴れまくります(我が家だけではないと思いますw)
なぜか一軒家購入を検討しているときって、賃貸の一軒家に住むという選択肢が頭の中にありませんでした。
たぶん、きれいで新しい家に住みたい!という考えが先行しているので、賃貸一軒家というものに一切目がいかないんでしょうね。
でも賃貸で一軒家で済むという選択肢もありだったなと思ってます。
たしかにマンションやアパートより家賃が高くなりがち、というのはありそうですが
ことで、自分たちの理想の暮らしがより具体的にイメージできそうです。
しばらく生活してみて「やっぱり持ち家が欲しいな」と思ってからでも、遅くはないと思います。
むしろ後々の後悔ポイントをかなり減らせる気がします。
見栄で持ち家を買うのは絶対NG
これは絶対NGですw
長い目で見て、誰も幸せになりません。
- 人より大きな家が欲しい
- 人よりかっこいいデザインの家が欲しい
基準を「人と比べてどうか」ということを視点にしているため
「自分にとって心地よいか」ということからかけ離れているため、時間が経つと後悔することになります。
たまにとにかく周囲の人間より上でありたい、ということばかり気にする人がいますが・・・
いわゆるマウンティング合戦には終わりがありません。
本当に無意味な買い物になってしまう可能性大です。
②自分が理想とする暮らしを徹底的に考える
もし、どうしても持ち家が欲しいという判断に至ったら、
自分がどんな暮らしがしたいか?
ということをしっかり考えておきましょう。
そもそもここをちゃんと考えていないと、①の持ち家が必要かどうかということをちゃんと判断できません。
とにかく時間をかけて考える
我が家の場合、一軒家購入を検討しはじめてから約1年ほどで、買うことが決まりました。
でも、ウン千万の買い物をするのに、たった1年で決めるなんて早すぎた
と後悔しています。
住宅購入でよく言われるのが
- 車を買うときは仕様やら何やらを時間をかけて細かく考えるのに
- 住宅という超高額で考える要素が多いと、途中で考えるのがめんどくさくなり適当に決めてしまう
ということです。
車に比べて何倍も考えるべき要素が多いはずなのに、車購入と同じくらいの期間で自分の理想をすべて把握できるはずがありません。
どれくらい時間をかけて考えるべきか?
というのは人それぞれで一概には言えませんが、
自分の感覚でいくと最低でも3年くらいかけてじっくり考えるべきだったと思います。
考える間に払う家賃がもったいない!と思うかもしれませんが、
後々、何十年も後悔しながら住み続けるより、よほどましです。
要望を細かく書き出す
自分たちの理想をしっかり考えたら、
どういう家にしたいか
ということを細かく書き出しましょう。
写真は我が家の家の要望書です。
妻はA4用紙2枚分、自分は1枚しか書いてません。
この時点でいかに自分の生活ビジョンが定まってなかったか、ということがわかりますw
でも、おそらくこれでは全然少ないと思います。
こだわる人は、用紙何十枚にもわたり要望を書いて出す、という事例もあるようです。
というか今後何十年と住み続けていく家の要望を、数枚の紙だけで収まるはずがないです。
時間をかけて、じっくり考えていきましょう。
③とにかく色んな家のデザインを見る
自分の理想のデザインジャンルを知る
家の見た目も、あとあと後悔しやすいポイントです。
家を買うまで家具とか住宅というものに一切興味がなかった自分です。
家の仕様やデザインを決めていく際に、ネットで画像検索してなんとなく好みのものをチョイスして要望として工務店に出しました。
でもいざ持ち家に住んでみると、住宅というものに興味が湧いてきて、インスタとかでめっちゃ家の画像を見るようになりました。
買った後にYouTubeやインスタとかで色んな事例を見るようになって、
「うわ~ここ、こんな風にしたらよかったな~」とか
ちっちゃい後悔がいっぱい出てきましたw
そして、いろんな家のデザインを見ていると自分の理想のデザインがわかってくるんですね。
なので
- ネットや雑誌でいろんな家の内装や外観デザインをたくさん見て、自分の好みを知る
- 実際に家の見学に行く(展示場だけでなく、実施に人が住んでいるとことも)
ことで後々の後悔を減らせることにつながると思います。
あと、注意が必要なのは、理想のデザインが決まっても
そのジャンルのデザインが得意な工務店に依頼することが重要です。
和風な家が好きなのに、アメリカンな感じのデザインが得意な住宅メーカーで建てるのは間違いです。
④優良な工務店を見つける
性能を重要視している
日本の住宅は
- 断熱性能や気密性の義務化がされていない(一応示されている基準値も欧米などに比べはるかに低い性能)
- 最低基準の耐震性能では大地震が直撃すると1回しか耐えられない可能性が高い
という現状があります。
なので、日本のハウスメーカーや工務店は
- 義務化されている以上のことはしない
のがほとんどです。
ただ、その中でわずかながら、最低基準を大きく上回る断熱性能や耐震性を独自の基準にしている設計事務所や工務店があります。
施主のことも本当に考えてくれてる、良い会社ですね。
ウン千万も借金して建てたのに、暑さ寒さで悩まされたり、震度6の地震が1回来ただけで住めない状態になる
なんていうのは絶対避けたいところです。
ちなみに、我が家が依頼した工務店は
- 断熱性能=HEAT20 G2以上(国の基準をはるかに上回る基準)で
- 気密測定実施(家全体の隙間を測定すること、実施している建築業者は1%程度しかいないと言われている)
- 構造計算しての耐震等級3で設計
してくれました。
以前住んでいた賃貸とは比べものにならない快適さです。
※もちろん性能には上を見ればきりがないので予算との兼ね合いが必要です。
住宅会社選別チェックリスト (matsuosekkei.com)
住宅業界では有名(最近ユーチューバーとしても)な兵庫県の松尾設計室 松尾社長が作ったチェックリストがあります。
これをもとに業者を選べば、家づくりにおいて致命的な失敗が起こることはなさそうですので、参考にしてください。
提案力がある
間取りや生活スタイルについても、提案力があるところに依頼できたら
後悔が少なくなるでしょう。
自分たちで新居の要望を書き出して間取りを考えたとしても、所詮は素人の域を出ません。
こちらの要望を聞くばかりではなく、
こちらの要望を踏まえた上で、新しいアイデアも出してくれる。
そんな設計事務所や工務店が見つかればいいですね。
⑤ローンは借り入れ可能額ではなく、無理なく払える額にする
施主の事をあまり考えてないハウスメーカーや工務店の場合、ローンの返済額を
- 収入に対して無理なく払える額 ではなく
- 収入額に応じた借入限度額
でローンを平気で組ませるところもあります。
どれだけ理想の家を建てられたとしても、ローンの返済額が多くて家計が苦しくなれば
純粋に家の住み心地を堪能できなくなります。
- 今の家計をちゃんと把握する
- 将来収入が減ることも想定する(共働き→妻が出産で仕事を辞める)
以上のことを考慮してローンを組みましょう。
我が家は現在共働きですが
現在のローン返済額は合算手取り収入の約2割弱といったところです。
一般に住宅費は収入の3割以下が理想とされているので、決して家計が苦しくなるほどではないですが、
金額的にはそこそこあるのでもうちょっと少なめの借り入れにしておけば良かったな、と少し後悔しています。
家賃>返済額で判断しない
持ち家を買う場合、
今の家賃よりローン返済額が安くなるから
という理由で、持ち家を検討する人も多いと思います。
でも、それは間違いです。
以前書いた記事で紹介した書籍にも書いてありますが
持ち家の場合、ローン返済だけでなく他にいろんな費用が必要になってきます。
【おすすめ書籍】お金の大学。お金は知識が必要。
この記事では書籍「お金の大学」をおすすめしています。
続きを見る
- 購入時の諸経費
- 固定資産税
- 火災保険料
- メンテナンス・補修費用
など、本当に多くのお金がかかります。
単純に家賃とローン返済額を比較するのではなく、
トータルコストで比較する必要があります。
自分も家を買う前に、見たかった動画です。
これを知らずに住宅を買うのと、知って納得した上で買うのとでは全然違います。
優先順位を決める
大抵の人は家の購入資金に限度があると思うので、全てが理想の家にするというのは無理です。
必然的に優先順位をつけることになり、妥協すべき点が出てきます。
その際、重要なのは優先順位の付け方です。
話は少しそれますが、アメリカの心理学者 アブラハム・ハロルド・マズロー によって提唱された
「マズローの欲求5段階説」という理論があります。
人間の欲求は5つのステップで構成されており、下の階層の欲求が満たされると、次の階層の欲求を満たそうとする
というものです。
逆に言うと、この階層の順番を無視して欲求を満たそうとするとおかしくなってしまうということです。
話を元に戻すと、予算に限りがある中で家の仕様を決めていく場合、
優先順位はこの「マズローの欲求5段階」の下から優先的に決めていく必要があります。
具体的に言うと
- 生理的欲求=厚くない、寒くない家(断熱性能を上げる)
- 安全欲求=自然災害で壊れない家(耐震性能を上げる)
- 所属と愛情欲求=家族団欒を楽しめる家(広いダイニングリビングがある)
- 自尊欲求・自己実現欲求=大きくてデザインに凝った家(デザイナーによる設計や高級部材を使用)
といった感じでしょうか。
仮にこの順位を無視した家の場合
- デザインはやたらと凝ってるけど、冬めちゃくちゃ寒い家
- 車10台置けるガレージがあるけど、地震ですぐ倒壊する家
みたいな感じになってしまうわけです。
また、これまで日本の家の多くは、明確な断熱基準がなく、最低限の耐震性能(震度6以上に1回しか耐えられない)の義務しかありませんでした。
なので、1.生理的欲求 2.安全欲求が満たされているとは言えない家がほとんどです。
予算が限られた中で家を建てる場合、1.生理的欲求 2.安全欲求 を最優先の仕様にしましょう。
(この二つを満たして予算オーバーしてしまう場合は持ち家を購入すべきでは無いと思います)
まとめ:失敗しないコツはとにかく情報収集すること
色々と買いてきましたが、要はとにかく時間をかけて情報収集した方が良いよ、ということです。
家の仕様を決める際に
- 選択肢が1つしか知らず決めるのと
- 複数の選択肢から納得して選ぶ
のでは、後者の方が後悔する可能性は確実に減るはずです。
コロナ蔓延以降、優良な情報をYouTubeで発信してくれているチャンネルも増えているのでチェックしてみてはどうでしょうか。