家具職人を目指す

訓練校記録③

2023年7月2日

訓練校に入って早3ヶ月。

ほんとに時間過ぎるのが早過ぎる〜!

知識や出来ることは少しずつ増えてはいるものの

まだ何も作れていない自分に焦りを感じます。

 

3ヶ月の振り返り

座学に関しては、1学期だけとなるので、もうそろそろ終わりそうなところまで来ました。

ただ、先生の講義を聞いてもピンと来ない内容も多く、教科書に書かれている1/10くらいしか理解できてない感触です・・・

あくまで木工の一般知識を習っているわけなので、実際仕事で必要となる知識は限られていますが、

実際に自分で体験してみないと、よくわからない内容がほとんどです。

ためになった内容の一例でいくと、

広葉樹を塗装すると木目が浮き上がるのはなぜか?逆に針葉樹はなぜそうならないのか

とか

実際に仕事で必要な知識でいくと

木材の方向による収縮率の違い

とか

なぜ木材は板目方向に反るのか

とかとか。

まだ本の知識だけですが、知れば知るほど木材という自然素材は扱いが簡単ではないことがわかってきます。

本当に自分でうまく家具を作れるのか・・・

と不安になることもありますが、

とにかく実際に作ってみて、覚えていくしかありません。

 

実技に関しては、

4月の鉋刃の研ぎから始まり

5月には 実際に削りに入りました。

鉋は台で切れる という言葉があるように

台の調整がほんとに難しいのです。

まだ、学校から貸与された中仕上げ鉋しか使ってないので、調整するのは主に下端だけですが

台直し鉋という専用の下端調整用の鉋を使って微調整しないといけないので ほんとに難しいです。

定規を当てて、理想とされる下端の状態にはしてみるものの、実際削ってみると

全然刃が掛からなかったり、連続して鉋屑がでないなど

いまだに うまく扱えていない状態です。

 

そんな状態で6月に入り、ノミの調整と削り練習にも入りました。

これがまた研ぐのが難しい上に、うまく削るのも本当に難しい・・・

実際仕事で手ノミで穴を開けることなんてほとんどないとは思いますが、うまく扱えないとモヤモヤして楽しくありません。

練習課題でとりあえず及第点をもらい、6月も終わりになる頃に、いよいよ自分用の仕上げ鉋の仕込みに入ろうとしているところです。

すべて完璧にこなしながら前に進めばよいですが、練習時間も限られている中で課題を前に進めなければならないので、うまくバランスをとっていくことが必要になってきます。

 

工場見学で価値観を広げる

自分たちで調べた木工所(おもに個人)や学校から訪問先リストとして紹介してもらったOBの方々のところへも訪問させてもらっています。

 

・訓練校卒業後すぐに独立した人

・独立したら普通に家具作ると思っていたけど、今は特殊な仕事をしている人

・無垢の家具にこだわる人

・無垢だけの家具はどれも同じように見えるという人

・色んな仕事をやりすぎて、自分が何を作りたいかよくわからなくなっている人

 

色んな方がいて、みなさん基本的に自分で独立された方々なので、お話を聞くと勉強になることばかりです。

考え方に違いはあれど、あくまで自分のスタンスであって、それ以外のやり方をしている人を否定するようなことはしません。

とにかく、自分がどんな仕事がしたいか、芯をもつことが必要なのだと思わされました。

 

といってもなかなか自分が何をしたいのか、いまだによくわからず、漠然と木工がやりたいという状態です。

だからこそ色んな人に会ってお話しを聞かせてもらう機会を大事にしていきたいです。

気軽に見学させてもらえるなんて、ある意味学生でしかできないことですから。

 

あとは勉強会や展示会なんかにも足を運ぶようにしています。

6月は名古屋でイベントがあったので、作品を見に行きました。

イベント現地に行くと良いことは

・色んなデザインや構造・作り方をしることが出来る

・作家さんに直接お話しが聞ける

・写真ではわからないディティールや仕上がりを見られる

なんかだと思います。

また、そういう場に行くと、木工されてる方って本当に多いんだな

と感じます。

イベントに出展されてる方でもほんの一部の方々ですから。

みなさんこだわりをもって作品作りに取り組まれているので、ほんとに刺激を受けます

 

こんなに楽しくていいのかな・・・

最近はほんとに学生らしく

昼休みにサッカーとか野球とかラグビーとかやるようになりましたw

ほんとは昼休みの間に実習の準備とかしたいんですが、色々あってスタート時間の5分前にしか実習室を開けてもらえないルールになりました・・・

でも、他の生徒との交流を深めるのも大事だと思ってます。

不思議なもので、遊びをしていると人が集まってくるんですね。

中には他の科の訓練生も混じってきて、名前も知らず一緒に遊んでいることもしばしば。もちろん年齢も関係なし。

 

そんな風に過ごしてると

「学生時代 もっと色んな人と交流しとけばよかったな〜」

と、ふと思うことも。

人見知りだった10代、20代の頃(今もそうですが)を思い出すと少し後悔することもありますが

たぶんその時にはそれしか出来なかったんでしょう。

ある程度、社会経験を積んで、自分のやりたいことができて

そのための手段として 人との繋がりが大事なことだと 実感したからこそ

今があるのだと思います。

 

おそらく他の人もそうで、社会経験があり、仕事のしがらみがないからこそ(笑)

ほど良い距離感で付き合うことが出来るのだと思います。

 

なので、ほんとに訓練校生活が楽しいのです。

おわり。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

-家具職人を目指す
-, ,