訓練校に入ると基本的な木工工具は貸与&強制購入するので、一通りは揃います。
でも、色々やれるようになると、ああしたい、こうしたいと思うようになったり、同期や先生からの情報、木工の先輩方のアドバイスなどを聞くうちに、ほしい工具がどんどん増えてくるのです笑
実際買ってみてほんとに良かったと思える工具もあるので、訓練校に入校後に限定して簡単に紹介したいと思います。
アトマエコノミー
まず買ってよかったのは、砥石の平面を出すためのダイヤモンド砥石「アトマエコノミー」です。
これは鉋を使おうとする人にはマジでオススメです。
訓練校に入ると、平鉋の刃研ぎにかなり時間を注ぎ込みます。
そのおかげでかなり出来るようになったわけですが、刃研ぎで大事なことの一つが、平面の出た砥石で研ぐ必要がある、という事です。
入校したら、平面台とサンドペーパーを購入することになるので、砥石をペーパーがけして平面を出す方法をとりますが、ペーパーがすぐ目詰まりして、平面を出すのに時間がかかるようになります。
そこでアトマエコノミーを使うと、平面出しがあっという間!
作業時間が減るわ、ストレスも減るわでほんとに買ってよかった、むしろみんな買うべきものだと思ってますね(笑)
訓練校のOBや家具作りをやっている方を訪問しても、これを使っている人は多かったです。
MATSUI ストレージエッジ
次は鉋台の下端の調整具合をみるための下端定規です。
訓練校にいくつか下端定規があるのですが、個体差が大きい・・・
正直信用できないので、同期や先輩の情報からこれを買いました。
前職で金属加工に携わっていたときは全然しらなかったのですが、木工で定規類といえば松井精密が一番と言われるらしいです。
安くないですが、木工をやっていくのであれば一つくらい持っておくべきだと思います。
ちなみに凹有りと無しがありますが、凹有りだと刃を出した状態でも、下端をみることができるので、こっちがオススメです。
まあこれを使うことで、鉋台がどれだけ狂いやすいかを知ることになりますが・・・
スケールストッパー
次は150mmのスケールにつけるストッパーです。
使っているのスケールはシンワ製なので、同じシンワ製のストッパーを買おうかと思ってましたが、外れやすいというレビューが気になったので、新潟精機のものを買いました。
シンワ製スケールでも問題なく装着できます。
これがあると簡単な墨線を引くだけでも安定しますし、同じ寸法を何度もけがく時に役立ちます。
ただし、簡易的なものなので、距離が伸びるほど傾きが大きくなる可能性があるので、精度を求めるなら、もっと高精度のものを買った方が良いと思います。
↓同期が持っている東栄工業のやつは、高いだけあって精度も高いらしいです。
そもそもスケールストッパーを買ったのは、ケガキゲージの代用品として使うためでした。
ケガキゲージは精度が高く、あるとほんとに便利なのですが、なんせ高い・・・
メルカリとかでも出品されてもすぐ売り切れてしまいます。
前に通っていた木工教室にも置いてあったので使ったことがありますが、本当に便利なので、いつかは欲しいですね。
ミツトヨ ノギス
次はノギスです。
きちんと寸法を測定するとなると、やはりノギスが必要です。
訓練校にも何個か置かれてはいますが、やはり不特定多数の人が使うとどんな扱いをされているかわからないので、いまいち信用できません・・・
どうせ今後もつかうだろう、ということで150mmを買いました。
ノギスは比較的程度の良さそうなものがメルカリでも出回っているので、そっちもオススメです。
ダイヤモンド砥石
次は鉋刃の裏押しに使う、ダイヤモンド砥石です。
入校後に共通で購入したものはありましたが、平面精度が悪く、うまく裏押しができなかったので、新たに買いました。
値段のわりに特に問題なく使えるものだと思いますので、どれにしようか迷ったらこれでいいんじゃないでしょうか。
白柿(両刃)
次は両刃タイプの白柿です。
三木金物祭りで買いました。
確か池内刃物さん?のもので、まけてもらって2000円で買いました。
白柿は訓練校から貸与されたものしかなかったのと、OBの方からも両刃がオススメときいていたので、これを買いました。
両刃のメリットは利き手を限定しないのと、隅までけがく事ができるという点です。
精度よく墨付けをしようとするとやはり白柿や毛引が必要になるので、必需品なのではないでしょうか。
↓三木金物祭りではついでにこんなのも買いました。
使い道は決まってませんが、カッコイイので買ったくり小刀と肥後守です。もってるだけで満足(笑)
金物祭りは思ってた以上に賑わっていて楽しかったです。
2Bシャーペン1.3mm&0.3mm
次はシャーペン
まずは1.3mmのものです。
今までこんな太さのやつ買おうなんて微塵も思ったことありませんでしたが、木工では非常に役に立つんですねこれ。
木工での木取り作業では材料にいろいろと印をつける必要がありますが、細いシャーペンでと見づらいし、鉛筆だと頻繁に削る必要があるので、1.3mmくらいのシャーペンだと使い勝手がいいです。
あと、砥石の平面を出すときに全面が削れたか確認するために、斜線を書くんですが、そのときにも使えます。
硬さは2Bを使ってます。傷をつけたくないところに印をいれるときに、硬すぎず、柔らかすぎず丁度いい硬度だと思います。
次は0.3mmのやつ。
これは墨線をいれるのに使います。
0.5mmだとどうしても実際描いた線画定規からズレてしまいます。
0.3mmだと可能なかぎりずれを少なくできるので、オススメです。
「正確な加工は、正確な墨付けから」と言われるので、極力誤差を無くしたいものです。
ほんとに精度が必要な箇所は白柿を使いますが・・・
これは標準の芯がHBなので一旦そのまま使ってますが、やはり硬いというか、線の写りが薄い感じがするので、2Bに変えるつもりです。
道具の良し悪しが仕事に影響する!?
以上、買ってよかった工具の紹介でした。
他にも細々したものを買いましたが、道具は揃え出すとほんとにキリがありません。
どこを重視するかによって買うべき道具は変わってくると思いますし、高い道具を買ったからといってそれを正しく使えなければ意味がありません。
たとえ電動工具であっても手先の一部として使いこなさなければ、良い仕事は出来ないのでしょう。
できるだけ自分にとって使いやすい、良い道具をこれから揃えていけたらと思う次第です。